体内時計というものは思っているよりもずっと正確だ。そして、時に容赦が無い。
学校へ行かなくてもいい休日だというのに、目が覚めたのは朝の六時を少しまわったくらいの時刻だった。起こした上半身の背が、二月の早朝の冷気にびりびりと粟立つ。
隣にはブロンドを枕へ散らかした男が一人、薄く寝息をたてていた。

「寝坊してんのはアンタだけか、」

なんだかよく解らないうちにお互いその気になってしまって、シーツへ転がったのが昨日の十一時過ぎ、諸々が済んだのが二時だか三時だかで、「明日は二人で寝坊だな」とディーノが言っていたのをぼんやりと記憶している。
とはいえ、寝坊ができているのは彼だけだ(彼は体内時計までオンとオフとがはっきりしているのだろうか)。
幾度か頭を掻き、手櫛で寝癖を大人しくさせてからベッドへ潜りなおすと、ブランケットと一緒にディーノの腕を一本、自分の上へ乗せた。重みと温かさに安堵する。
"寝坊"の時刻になるまで、二人してただ転がっているのもたまにはいい。

いシーツ

2008.2.4 (Dino's birthday.)   上 au.舞流紆
Short Sentences of "Scolorimento" Color No.18 White * Special Thanks for the planning ... dear E





























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