請われたなら請われただけ、尽くす事が出来た。
呼ばれたら呼び返し、あらゆる物を無遠慮に押し付けあう。互いを顧みる事はしない。この熱の中ではそのような余裕は無い。だからこそ、それが出来る(許される。代わりに呼吸を奪われる)。
辿るディーノの手が、汗を纏って、ずるりと滑る。

(苦しい、)

荒らされる間に漏らした筈の言葉は、最早意味を持たない。
それは謂わば"搾取"だった。或いは"攻撃"で、そうして、純粋な"反撃"だった。只管に奪い合って、きっと最後には何一つなくなってしまうだろう。それで構わなかった。早く奪い尽くしたかった。早く奪い尽くされたかった。
抗いを淘汰しきった悦楽に、骨格が歪む。ディーノは苦しげに眉を寄せて、俺は咽びながら彼にしがみ付いた。
微細な金髪が首筋を刺す。また一つ覚える。この時に絶えてしまえばいい、そう思っている。
下降も、上昇の後に潰えるのも、どちらとも恐ろしかった。ただ、この熱が恐ろしかった(どれほど恐ろしくとも、退く事など考えもしない事が、)

生産的行為に関する考察 4

2008.8.2   上 au.舞流紆
時にそれは、(満たすためのものではない、幸福ではない、許された愚行である、)














































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