この花の様に在る事が出来たら好かった。 彼のために死んで、隣で朽ちていける様な人生なら好かった。 名前も知らない白い花を、同じくらいに白い顔をして棺に横たわるディーノの傍らに添える。 彼は如何でも良い事ばかり知っている男だったから、或いはこの花の名前も知っていたろうか。尋ねようにも、もう永遠に口をきかないのだから、それが意味を成さない事くらい解っている。 「Requiem aeternam dona eis Domine, et lux perpetua luceat eis. Requiescant in pace.」 神父が祈りを厳かに読み上げ、最後に一言、「Amen.」と締め括った。周りもそれに倣う。 Amen. その祈りに同意したところで、それによって救われる人間が一体どれだけいるのだろうか。 思ったけれど、俺もそう言うより他に無かった(涙は流せても、俺は、)。 リリィ・リヴァード [side:G] 2007.4.19 上 au.舞流紆 カトリックの方、気分を害されたらすいません(まぁ、そういう方はこんな腐ったサイトには来ないでしょうが) ※祈祷文和訳「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかに憩わんことを。」 |
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